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先日、誕生日を迎えた。

 

誕生日はよい。一年の中で一番、皆が私を思い出してくれる日だと思う。

家族や親しい友人からは勿論のこと、普段音沙汰の無い人たちから連絡が来るのはとても嬉しい。海の向こうの友達や、元アルバイト先の人たちや、誕生日を告げた覚えのない会社の人たちがおめでとうと言ってくれるのも実に嬉しい。国一個分の愛ももらった。

 

 

歳を取ることは素晴らしい。何よりも生きている証になる。

「歳を取る」と言うけれど、一体どこから歳を取っているのか。私は地球や宇宙そのものから取っていると思う。だから地球は一年に70億歳を取り、いずれ滅亡する。

 

 

 

会社の上司が一言、「誕生日とは両親に感謝する日でもあります。」というメッセージをくれた。素敵。背中を押されるように両親へ感謝の意を伝えたら、母は涙ぐみながら私にありがとうと言ってくれた。生きていることに感謝してもらえるのをこれほど嬉しく、有難く感じたことはない。

 


「子は親を選べない」という考え方と、「自ら望んで産まれてきた」という考えがあって、どちらにも一理あると思うし、どちらも偏っていると思うし、私はどちらとも思わないけれど、結局は自分自身を好いて認めることができたり、自分の生き方に満足できたりすれば、選んだ選べない望んだ望んでないどうこう、そんなものはどうでもよくなるんだろう。
私は今の自分の人生をなかなか気に入っていて、とにかく命在ることに感謝している。生きているだけで丸儲けだと思うことがある。そう思えることもまた、有難い。

 

 


この地球に生み落とされたからには自分の目で良い人生を見つけていかねばいけないということ、今日の学び