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読む

 

 

国語が好きだった。
漢字や四字熟語や、文章を読むのが好きだった。

 

けれど読解が出来なかった。
「この一文に込められた話者の意図を説明せよ」なんていう問題が、何よりも嫌いだった。

 

わからない。
選択肢があっても、ほとんど間違える。
ていうか会話に正解も不正解もなくね?いや、あるかもしれないけど、マルとかバツとか付けられなくね?とテストの度に思っていた。

 


人の思考がわからない。
大学時代、人と全く会話が出来ない時期があった。
相手の言っていることがわからず、グループにいても自分だけが理解できず、会話に遅れていく。
やっと納得できたかと思えば、いつでも上手い具合に取り違えていて、結局何について話していたのかわからない。

 

自分の話もまた、理解されなかった。
私は人間か?この口から出ている音は意味を成しているのか?と、疑うほどに、意思疎通が成り立たなかった。毎日不安で、悲しかった。

 

 

単に、人の話を聞いていなかったのかもしれない。ひとつ聞いてはひとつ忘れ、話が戻っても私だけ戻れなかったんだろう。ただの馬鹿じゃねぇか。


関係あるのかないのかわからないけど、推理系の小説やドラマに、まんまとハマる人間だった。今だにそう。
私の母は勘が鋭い。「あの人怪しい」「この人絶対犯人だよ」とかよく言い、結構当てる。私は大概「は?全然普通じゃね?」と思いながら観ているけど、結局その普通なやつが犯人だったりする。

こういうのも、詰まるところ読解力なのではなかろうか。観察力?
一人一人の言動に注意し、それを持続させ、話の前後を繋ぎ、最終的にその人その人の心理にも気付く。のかな?私にはわからないけど


言葉の無い会話って素敵よね。
音を発さずとも、相手の意思が読める。いいなぁ、そういう人間になりたいなぁ