暦総選挙

 

 

暦の総選挙があったら、6月は最下位だ。6月生まれの人や6月に思い入れのある人、ジューンブライドだからと6月に挙式をした人たちには非常に申し訳ないけれど、残念ながら6月が最下位だ。


なぜならお分かりだろうけれど、梅雨が厄介過ぎる。ジメジメ、ベタベタ、ジトジト、服は濡れるわ髪はパサつくわ荷物は傘でかさ張るわ(カサだけに)、靴は汚れるわ肌はベタつくわで、全くロクなことがない。おめでたいくらい、ロクなことがない。更には6月、祝日が無い。そうなるともう、6月の存在意義がわからない域に達する。故に6月は断トツ最下位だ。

 

 

次に9月。学生からの絶大な不評が9割を占めている。理由の第一位はなんといっても「夏休みが終わってしまうから」。夏休み明けなんて最悪だ。宿題が終わらない。なのに学校が始まる。9月と言えどまだまだ暑い。そのくせ突然に「〇〇の秋」というフレーズが流行り出し、半ば強引に読書やスポーツをさせられる。祝日も「敬老の日」と「秋分の日」という学生には全く興味のない休みしかない。9月は苦痛の月に違いない。

 


その他下位グループに入るのは、2月(何もない)、10月(何もない)、11月(何もない)。特に説明することもないくらい、何もない。

 

 

続いて可もなく不可もない、アベレージグループ。3月(冬からの脱却)、7月(暑いがなんだかワクワクする)、8月(死ぬ程暑いが夏休みor長期休暇が狙い目)。

 


そうして上位グループ。まずは1月、なんと言ってもお正月。寝正月でもお正月。子供が選ぶ「三大欲しいものが貰えるイベント」にランクインするお正月。お年玉最高。(あと二つはクリスマスと誕生日)どんなブラック企業でもさすがに休みはもらえるであろうお正月。天使だ。神だ。お正月。

 

それから4月、春真っ盛り。お花見宴会三昧。始まりの季節。出会いの季節。期待に満ち溢れる4月。素敵。

 

そして12月。学生は冬休み、そしてクリスマスに大晦日と、ワクワクイベントが盛り沢山。嫌なことは全部忘れてよい12月。何かに付けて「忘年会」。師匠も駆け出す12月。一年間を振り返ってあれやこれや感情を波打たせ、新年の抱負に意志と期待を乗せる12月。おめでとう。

 

 

そしていよいよお待たせしました。
11のライバルを蹴落とし見事に栄えある一位を獲得したのは、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

おめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 


カレンダー「なんと言ってもゴールデンウィークは強力でしたね。テレビを付ければどの番組でも特集されていて。私も鼻高々ですよ。あんなに赤日が続くもんだから、間の黒も赤にしちゃおうかな?なんて思っちゃいましたね(笑)」

 

 


5月「ありがとうございます。確かに祝日は多いしゴールデンなんていう名前も付けてもらってますけど、まさか一位を獲れるとは思いもしませんでした。5月に生んでくれた両親に感謝しています」

 

 

 


司会「見事一位に輝いた5月には、全国暦協会より、素敵な賞品が贈られます!

 

 

なんと!

 

 

 

なんとなんとなんと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祝日一週間分プレゼントです!!!!!!!!!」

 

 

 

 

観客「「「キャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」」」

 

 

 

司会「誠におめでとうございます!最後に、今後の抱負を一言お願いします!」

 


5月「来年も優勝して、また祝日を増やせるよう頑張りたいと思います。」

 

 

司会「来年も期待大ですね!本日は、本当におめでとうございました!」

 

 

 

 

 

 

 

という感じで5月の祝日増やしてほしい。国。頑張れよ国。