トラック

 

 

言葉は難しい。

 

重かったり軽かったり、冷たかったりあったかかったり、尖っていたり丸っこかったかり、透けていたり濁っていたり、遠かったり近かったり、硬かったり柔らかかったり、暗かったり明るかったり、その他諸々、する。

 

言葉の影響力は凄い。
良かれ悪かれ、私の発する言葉は何らかの力を乗せて、誰かの元へ届く。そうして磁石で吸い寄せたり弾いたりするように、その人の行く先を曲げてしまったりする。

 

あぁまた、あぁまた、と、日々感じる。また逸らしてしまった、また捻じ曲げてしまった、

 

どれだけそれが恐ろしいことか、と最近よく思う。声を発するのを躊躇うことがある。

 

 

その分わたしも影響を受けている。いつのまにか流されていたりする。

 

 

陸上競技場のトラックみたいに、それぞれの通る道が決まっていたらなと思う。
誰とも交錯しない、けれどすぐ隣に誰かがいる、自分だけの道が、あったらな〜〜、と、思う。ちょっとよくわからない。

 

 

 

いつも途中まで書いて、なんだか違うな〜と思って、飽きて、諦めて、放ってしまう。数日前の自分を、フォローしてあげている気分。言葉はそういうもの、扱うのが難しい。

 

 

 

おわり