ちっともそう思っていなくていいから、「大丈夫?」と言われたい時がある。

 

誰にも知られたくないけれど、誰かには知っていてほしいことがある。

 

夜に飲み込まれてしまう不安と、いっそ飲み込まれてしまいたい気持ちとが、ある。

 

早く眠りたい懇願と、朝まで眠りたくない欲望がある。

 

ずっとこのまま閉じこもっていたい思いと、一刻も早く抜け出さねばという使命感が、ある。

 

何も出来ないという諦めと、何でも出来る気がする期待が、ある。

 

 

絶望と、希望が、ある。

 

 


一方に飲まれ、また一方にも飲まれ、どちらもはね退けて、結局途方に暮れる。

 


何を思っても、何を放棄しても、一定の速度で地球は動き、月と太陽が傾く。

 

 

意味のないことをしているのかもしれない。

 

意味がないとわかっていても、意味のないことをするしかないのかもしれない。

 

 


明日も生きよう。