夏が来れば思い出す

 

 

幸福と死は似ている。気がする。

 

物凄く幸せな時に心地良い風が吹いたら、私は死にたいと思う。

 

息を深く吐く度に、体が溶けて無くなっていったらよい。

 

雪やロウソクが溶けて消えていくように、私も溶けてしまいたい。

 

 

 

過去を振り返るのと、未来を想像するのは、同じくらい苦しい。

 

何も考えず、一呼吸一呼吸して生きている今が、楽で幸せに思う。

 

 

 

夏が終わったら、私もどこかへ行きたい。