日陰の、干涸びたコンクリートの裂け目から生えてくるタンポポは、何を考えているんだろうか。
どうやったら、あんなに暗い、エネルギーのない、窮屈で孤独なところに、根を生やし緑の葉を付け黄色い花を咲かせられるんだろうか。
不本意ながらちとメルヘン風でキモい。
私は、枯れるのを恐れて日向を探すんだろう。ニョキニョキ根を引っこ抜きながら伸びて行って、日陰を出る前に枯れ腐ってしまうんだろう。
たとえ隣の奴がそうして死んで行くのを見ても、私はその横で陽射しを求めてブチブチと這いつくばって行くのだろうな。
フクロウは夜が好きなんだろうか。