青春の真っ只中

 

 

正しい生き方ってなんだろう

 

と、常に人は考えて生きているのだと思う。

私も、いつも、その答えを追いつつも、逆に追い掛けられているかのような感覚で、追いながら逃げながら、過ごしている。

 

理想の人生や典型の、普遍的・平均的な生き方はあるけれど、本当は生き方に正、不正などというものはない。(というところまではわかっているのだけれど、、、)

 

いざ、自分の生き方を認めようとすると、とても難しい。

 

 

ただ昨晩ふと、今が青春の真っ只中なのではないか、と思ったの。

何もない、山だらけの、雪だらけの町で、朝昼晩に町中にアナウンスが流れる町で、朝から晩まで可もなく不可もない職場で働き通し、休みの日は家でまったりして、ほとんど外出も外食もせず、たまに部屋で一人、お酒を飲んであれやこれや思い、時折遠くの友人と連絡を取り、いつかの再会を約束し、正直以前より、世間から離れた生活をしている。

 

ただ、なんとなくこれが心地良い。
寂しさも悲しさもなく、その分楽しさも嬉しさも少ないけれど、気分も以前よりずっと安定している。前よりもうんと眠れるようにもなった。

 


療養期間のようにも思う。
心を落ち着かせて、余計な考えを捨てて、必要なことだけを考えて、今は、とても大切な期間のように思う。

 


特別なことは何もなく、後で振り返っても、薄い記憶しか残らないのかもしれない。
それでも何故か、今が青春の真っ只中である気がするのである。


そしていつか、それがわかる時がくる。
その時これが青春でなかったとしても、これはきっと青春なのである。

 

 

 


そういえば昨日、突然に春がやってきた。
山では鳥が鳴き、いつもより日差しは暖かく、風は穏やかだった。春の匂いだった。