昨晩のこと

 


夜、たまに、別の世界に行けるんではないかと思う時がある。

 


幽体離脱みたいな、夢の中のような、そんな感じの、世界なんだけれど、大抵はお酒を飲んで煙草を吸って好きな音楽を聴いている時、そしてちょっと寂しくて虚しい時、そんな時、もしかしたら自分の中に潜在している特別な能力を使えて、それでこことは少し違った、クローンみたいな、A'の「'」みたいな、鏡に映った自分みたいな、同じようで少し違った、そういう世界に、行けるんではないか、今日の夜はそこに繋がっているんではないか、と、思うことがあるのです。

 

 

 

世界は、というより宇宙は、人間の計り知れる範囲よりも優に超えたところにある。はずだ。そうに違いない。だから、私が想像するよりももっと、色んな事象が起こって、私の知らないうちに終わっていく。そうなんだろう。

 

 

 

そう思うとね、まぁなんでもいっか、と、極論そう思うのである。46億年の地球の人生、地生?に比べたら、みたいな考え方で、いやぁそんなこと言ったって私のこの80年続くはずの人生は地球にとっての46億年と等しく劣るものではないのだけれど、なんかさぁ、よい意味で大らかになれる。ありがとう地球、偉大なる地球。

 

 

 

最近考えるという行為をすることがガクンと減ったけれど、それは良くも悪くもあるけれど、その間にも色んな人と関わって、新しい人とも沢山会ったし、尊敬できる人たちの話も沢山聞いたし、それでも自分の中の核は失いたくないという意地は持ち続けているし、川の中の石ころみたいに、水に押されながら、ちぃと流されながら、角を削られながら、実は自分の行きたいところへ連れて行ってもらっていたり、うまいこと丸めてもらっていたり、そんなことをしながら、結局何が言いたいのかというと、もっと自由でいいのだということ。私が最大限に私でいられる生き方をすべきだということ。