君は幸せ者

 

 

部屋で一人、好き勝手お酒を飲んでいる時、至極だと思うことがある。

 

好きな映画を観て、好きな音楽を聴いて、好きな本を読んで、今日のことも明日のことも考えずに、好きな旅人の一節みたいに、今を旅している時、これが極楽だと思う。

 

 

テレビを見ていて、自分の腹を痛めて産んだ子供を虐待、最悪の場合殺している親や、不可解な交通事故、自然の恐ろしさ、人間の精神的な弱さや身体的な弱さ、色んなものを見て、悲しくなる。

 

それでも、自分はツイていると思う。

今、生きているから。

生き残っているから。

 

自分の意思と、この命と、別の部屋にある気がする。

運だけでも上手くはいかないけれど、それでも、なんであれ、今、今日、生きていることは、とても幸運なことだと思う。

 

 

死ぬことはいつだってできる。

死ぬ権利は、自分自身が死ぬ権利は、唯一自分にあると思う。

それまでは、運に任せても、気で乗り切っても、なんでも、生き抜こう。

 

 

私は今、とってもハッピーだ。