人は、死ぬ前に子孫を残そうという本能が働く。
戦争へ行く兵士たちはもう戻れないと分かりながら妻との子を作ったし、映画『土竜の唄』での菊川玲二も暴力団へ潜入する前に彼女の純奈と初めてセックスをしたし、もうすぐ結婚するから最後にと(何が最後にだ)、元カノやそれに近い人たちとヤっておこうとする知人も数人いたし、死というより、旅立ちというのか。男性は大抵、そういう旅立ちの前に、本能的に、(子孫を残さないとという本能が元にあって)(紆余曲折している人もいるが)性行為をしたい、と意志が働くのだろう。
女性もそうなんだろうか。
これまでの記憶の中で、その女性バージョンの光景が思い浮かばないので、わからない。わからないけれど、子孫を残したいという思いは男も女も変わらないのできっと女性も同じなんだろう。
かく言う私は今、ある意味死に瀕していて(詳細は省くが)、その前に何をしたかと言うと、EXILE THE SECONDのライブDVDを観ているのである。
何故か。
エロいのだ。
勿論ポルノ的な意味合いはなく、いや、でもある意味ポルノなんだけれど、綺麗に言えばセクシー、色気がある、男らしい、けれど一発で言ってしまえば、エロいのである。
確かに、単純に、かっこいい。
EXILE系には男性ファンも沢山いることから、男性からも憧れられる、スーパースターであることは間違いがない。
しかし私は今、ある意味(どういう意味?)、本能的に、この映像を観ているのだ。
勿論、この人たちとあれやこれやをしたいということではないし、当たり前だが子孫を残さんとしているわけでもない。
ただ、何も考えず、かっこいいから、楽しいから、テンションを上げる為に、観ているだけな訳ではなく、(色々とあって)死に瀕している(ような状態)だから今こうして、EXILE THE SECONDのDVD(ROUTE6・6)を観ているのだ。
はて?
何を堂々と主張しているのだ。