何に恐れているのかわからない時が、この世で一番恐ろしい。
怖いのか、悲しいのか、悔しいのか、虚しいのか、全くわからないわけではないけれど、ピントの合わない画面を見ている時のようにモヤッとしていて心地悪い。
落ち着かない。ソワソワする。
時計の音が迫ってくる。
朝が近付いているのが、目に見えてわかる。ように感じる。
眠るのが怖い。
どうせ眠れないんだろうけど、眠れないなりに眠れるんだろうけど、意識が無くなった時が、恐ろしい。
眠って忘れられたほうがいいに決まっているのに、眠ったら体のどこかの細胞が壊死してしまいそうな気がする。
このまま、パラレルワールドへ移動できないかしら。こっちの世界は別の私に任せてしまって。