ラッキーセブン

落ち込む。 こんなに落ち込むのは、結構久しぶりで、怒りの後の悲しみの後の虚しさを抜けて、ボーッとしてしまう。 ちょっと前までだったら、もうそれはもう、泣いて泣いて盛大に泣き喚いて、本当にお先真っ暗といったかんじ、明日の楽しみさえ闇に葬られて…

昨晩のこと

夜、たまに、別の世界に行けるんではないかと思う時がある。 幽体離脱みたいな、夢の中のような、そんな感じの、世界なんだけれど、大抵はお酒を飲んで煙草を吸って好きな音楽を聴いている時、そしてちょっと寂しくて虚しい時、そんな時、もしかしたら自分の…

神がいない

十月。 時の流れが速すぎて、追いつけない。 早朝の、人気の少ない電車の、音が好き。 人間がまだ寝惚け眼の中、電車だけがシャンとして、静かに走っている。 山や近くの木や草が、赤く黄色く染まりかけている。空気が澄んでいて、風が優しい冷たさをしてい…

八月

八月。 深夜でも三十度を超える真夏。 空気はモワモワ、肌はベタベタ、紫外線もバチバチ、誰かが「概念上の夏は好き」と言っていて、あ~、確かにクーラーのある涼しい部屋から入道雲を眺めたり蝉の声を聞いたりするのは好きだな~、と思ってしまったけれど…

9月7日

死を、深い意味でなくて、悪い意味でも失礼な意味でもなくて、近くに感じる、と言っている人がいた。 私もそうだなぁと思う。 実際には、程遠い。 死というもの、本質、恐怖、悲しみ、そういうものは知らない。 けど、いつでも死にたいと思うし、楽しい時も…

というもの

人生には、比率や確率や定めのようなものが、ある。と、最近常々思う。 前にもそんなようなことをここに書いていた気もするけれど、ある一定の期間の中で、よいことと悪いことの比率は決まっている。 また、よいことが何度か連続すると、しばらくそれは続く…

世界の終わり

いっつも、お楽しみの前の夜は眠れない。 いつまでも小学生みたい。 幾つになっても、遠足の前夜みたいにワクワクしてしまう。 できればぐっすり眠って、明日の為のエネルギーを溜めに溜めて、そいで明日に思いっきり出し切りたいのだけれど。 眠れないから…

あっというまに

七月。 部屋のカレンダーは三月で止まっているし、掛け時計も十時三十四分で止まっているけれど、日に日に気温は上昇しているし、鳥の声から蝉の声に変わりつつある。 二十日ばかり早くやって来た梅雨は、律儀に二十日ばかり早く去って行った。梅雨というく…

ポピー

考えることって、物凄く時間と、頭脳と、体力を使う。 毎日バタバタしていて、あれもこれもあとでいいや~、あとでゆっくり考えよ~うと思えどその"あと"が来る頃には果てさて私は何を考えていたんだろうかと忘れてしまう。最近それをずっと繰り返している。…

人生はワン、ツー、ジャンプ

出掛けようと思っていたけれど朝起きたら体調が悪くて、雨も降っていて、やめた。 結局珍しく昼過ぎまで眠ってしまい、あ〜やっちまったと思うも、こういう日も自分には大切だと思い、感謝の気持ちが生まれる。(誰に) 知人に薦められた映画を観る。結末が…

夏の匂い

夏の匂いはなんの匂いなんだろう。ここ数日で、物凄く夏の匂いがしている。 夏はよい。夏は、夏というだけでよい。ジリジリと音を立てんばかりの陽の熱さも、モワッとしてボヤッとしてしまう空気の籠もり具合も、ジメジメしていてイラッとしてしまうほどの雨…

返ってこない

私はよく、人に貸したものを返されないことが多い。 誰しもそういう経験はあるのかもしれないけれど、 学生時代別々の友人に貸した本は今だに2.3冊返ってこないし(これはもう永遠に忘れ去られているに違いないのでとうに諦めた)、昔から貸したお金はしばら…

自分と話す

何もしない日が来ると、ホッとする。普段からあんまり色々考え込むのも大変だけれど、ずっと何も考えずに生活していることのほうがよっぽど恐ろしい。 好きな時間に寝て、好きな時間に起きて、好きなときにご飯を食べ、なんとなくテレビをつけてみたり、好き…

深夜食堂

『深夜食堂』という映画を観た。 ここ最近、私がずっと欲していた空間が、あった。 なんだろう、あの温かみは。ホッとしつつも、涙がホロリと落ちるような、心が穏やかになって、洗われていくような優しさは。 まさに、ああいう場所を求めていて、あれやこれ…

時を捕まえる

一年分の砂時計が、日本のどこかにあると、聞いたことがある。 とても大きいらしいんだが、これが一年か、とも思うらしい。 一年分の掛け時計は、どこかにあるんだろうか。ないか。きっとその砂時計よりも、うんとうんと、大きくなければいけない。数学は全…

ゾンビ

・人間の三倍くらいの大きさの亀が、ギリギリ入るくらいの水槽に斜めに(たぶん入りきれていない)入っている夢 ・自分でない、全く知らない人になって、全く知らない友人と話をしている夢 ・誰か(誰だったか思い出せない)を背負って学校の階段を上る夢 と…

概念

「外国には肩凝りという概念がないから、そこの人たちは肩凝りにならない」と、前に知人が言っていた。そうして「何にでも名前を付けるのはよくない。鬱病も名前が付いているから鬱になるのであって、名前が無ければその症状に気が付かないんだ」と、その言…

汚れちまった悲しみに

中学生の頃、国語の授業で中原中也のこの詩を習った。 当時はこの詩の初めから終わりまで一切意味がわからず、先生も深いところまで説明をしてくれないし、どうして国語の教科書はこの詩を扱っているのか、そして彼はどんな思いをこの詩に込めているのか、と…

人は可愛いものですね

私、やっと人を可愛いと思えた。 単純なかわいいでなくて、憎たらしさや可哀想さ、醜さや呆れた気持ちを含めた意味での可愛さ。 美空ひばりになれるんではないかと思った。あの人は本当に凄い。作詞、作曲は違う人がしたのだろうけれど、彼女が歌うことによ…

秘密基地

夜、電気を消して目を瞑って音楽を聴いている時、これが全てだなぁと思う。 何の全てなのかははっきりしないけれど、例えばこの街全体が、それかこの部屋の空間全てが、もしかしたらこの人生の全てが、今この、目を閉じて耳からやってくる音楽の、この一連の…

ハイボール、作ったほうが高かった

タイトルの通り、缶を買うよりもウイスキーと炭酸水を別々に買ってハイボールを作ったほうが、かえって高くついてしまった話をします。 以上です。 なんでも既製品のほうが高いと思ったら大間違いよねぇ。やんなっちゃうわよねぇ。 人生、何でも経験だと思う…

森になりたい

私は今モーレツに、森になりたい。 静かで穏やかで豊かな植物、動物たち、時には妖精(本当にいると思っている)、そしてそれらを守り率い支えている大樹、そう、 私は森になりたい。 現実的に考えれば森に住みたい。鳥のさえずり、葉々のささやき、木々のぬ…

春、爛漫

春休みであろう小学生たちが外を駆け回って遊んでいて、なんだかホッとした。 少子化と機械化が進んでいる中、まだ家の外に出て原始的な遊び方をしていることに安心感を覚える。 小学生の頃よく通っていた駄菓子屋さんがとっくに店仕舞いをしているのは知っ…

春燦爛

みんな、どこに向かっているんだろう。 最近、春の匂いを感じている。勿論春だから。そうでしょうね。三月に入った途端、本当にきっちりと花粉症になった。どうして花粉は未来の無い人間の体にわざわざ入ってくるのかを、毎年毎年考えている。花粉は子孫が残…

なんだか疲れてしまったね

気が緩むといつでも死がやってくる。 みんなそうなんだろうか。 いつだって死にたいと思う。でも、色んな事を考えて、総合して、生きているけれど、時々 誰もわかってくれないし、自分でさえどうしたらいいのかわからない時がたまにやってきて、もがいてみる…

短いこの人生で一番大事なもの、それは

人に優しくしていれば、自分と相手を取り巻く空間がすべて平和になるとずっと信じていた。 自分か相手かどちらかを選ばなければいけない時、いつだって相手を優先させていれば、身を粉にしてでも人の為に動いていれば、常に相手の気持ちに寄り添えるよう意識…

サワダさん

いい人と、いい人でない人の違いは、どこにあるんだろう。 今の職場に、以前物凄くいい人が居たらしい。私は会ったことがないのだけれど、その人を知っている人たちが皆口々に「あの人は本当にいい人だった」「今まで(60年生きてきて)あんなに素敵な人に会…

人生の旅をゆく

最近、よしもとばななさんの本を読んでいる。よしもとさん、なのか、ばななさん、なのか、よしもとばななさん、なのか、ファンの人たちは彼女の事をどう呼んでいるのかわからないけれど、とても素敵な方で、今じわじわと影響を受けている。 よしもとばななさ…

青春の真っ只中

正しい生き方ってなんだろう と、常に人は考えて生きているのだと思う。 私も、いつも、その答えを追いつつも、逆に追い掛けられているかのような感覚で、追いながら逃げながら、過ごしている。 理想の人生や典型の、普遍的・平均的な生き方はあるけれど、本…

夢は自由

年が明けた途端、気が抜けてしまった。 好きな人に好かれることと、苦手な人に好かれないようにすることは、同じくらい難しい。 好きな人に好かれようとすると、苦手な人が先に近寄ってきて、苦手な人に好かれないようにすると、好きな人が先に遠ざかって行…